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入るおカネと出るおカネ

輸出に対しては、相手先から代金が払われ、輸入に対してはこちらからその代金を払う。入るおカネと出るおカネをくらべて、入るほうが多ければ黒字、出るほうが多ければ赤字なわけです。日本の貿易収支は、1979年度、第2次石油ショックの影響で24億4000万ドルの赤字を出しました。払うべき輸入石油の代金が倍になったせいです。しかし翌80年度68億ドルの黒字、1981、82年度はともに203億ドル前後の黒字に急増。秋に円高が急進展した85年度は、黒字額616億ドル、そして86年度は2100億ドルと、前年比ほぼ倍増に近い猛烈な増加を見せています。こうした貿易黒字の激増が海外からの日本批判を招き、日本の輸出をストップさせるための円高を進行させているのです。しかし、多くの日本人の受け止め方は、どうもピント外れのように思われます。「貿易黒字がどうして悪いの?黒字なんだからいいじゃない‥」と思っているようなのです。

グローバリズムを国際的視点から考える

グローバリズムを国際的視点から考える際、見逃せない動きがあります。それは今、世界経済を鳥瞰すると、欧州経済圏、アジア経済圏、そしてアメリカ経済圏という3つの経済圏の輪郭が次第にハッキリしはじめてきているということです。これらの経済圏の域内総生産の規模は、欧州のEC12力国では6兆ドル強、アメリカ、カナダ、メキシコ3力国から成るNAFTA(北米自由貿易協定)は、ECを上回る約6兆3000億ドルに達します。これに対して、日本とNIES・ASEANを加えたアジア経済圏は人口は最大ですが、経済規模は3兆8000億ドルほどです。さてこのうち、ドイツ、イギリス、フランスなど12力国から成るECは、93年1月から域内の市場統合をスタートさせました。これによって域内12カ国の間では、ヒト・モノ・カネ、さらにサービスなどがほとんど国境なしで自由に交流することが可能になりました。

厚生年金の保険料は?

年金ですが、国民年金は、将来もらえる年金額が少ない半面、支払う保険料も月額1万3580円と安くなっています。一方、社会保険の厚生年金は、月額の給料と通勤交通費の合計金額で、支払う保険料が決まっています。その保険料率は14・288%とかなり高く、しかも、これから毎年、保険料率は上昇し続けます。現在は、月額60万5000円の給料と通勤交通費の合計額が上限で、その保険料は月額8万8585円です。これを法人と個人が折半して負担するのです。例えば、給料と通勤交通費の合計が月額30万円の場合、保険料は4万2864円となり、これを法人と個人で折半しなければなりません。厚生年金は、保険料を多く払えば払うほど、将来の年金額は多くなるはずですが、その保険料の負担が大きいのも事実です。